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〜めまいや立ちくらみの予防〜
コーヒーを飲用することによって、めまいや立ちくらみが予防できる!
山形大学付属病院医療情報部 八巻通安教授の研究結果から
急に立ち上がったときや、痛み、恐怖体験をしたときに、目の前が真っ暗になってしまう症状を、神経調節性失神といいます。
 この症状は、特に若い人たちに起こりやすいといわれています。朝礼の最中、先生の話を聞いていた友人が床にパタンと倒れてしまった、歯医者に行って椅子に座ったら目の前が暗くなった、注射の針がささった瞬間、フーッと気を失ったという人もいるようです。
 このような失神を引き起こす原因としては、長時間の起立、恐怖感、臭気、静脈注射、高温の環境、痛みなどの刺激が考えられます。じつはこのような刺激が血圧の低下を招き、失神にいたるわけです。

立ちくらみ誘発試験でのコーヒーの効果
コーヒーが神経調節性失神の予防に有効に働くかどうかを検討するため、山形大学付属病院医療情報部、八巻通安教授グループは興味深い実験を行いました。神経調節性失神の症状を持つ患者さんに立ちくらみの誘発実験を行い、コーヒーの効果を確かめるというものです。
 まず33名の対象者に、仰向けで20分間寝てもらい、20分間起き上がり、再び仰向けで20分間寝てもらいます。その後、心電図(心拍数)と血圧(収縮期血圧=最高血圧、拡張期血圧=最低血圧)を測定した結果、陽性(心拍数が安静時の30%以下又は1分間に40回以下に減ったとき、収縮性血圧が平常時の60%以下又は80ミリ水銀柱以下に減ったとき)と測定されたのは18名でした。つまり、18名に立ちくらみの症状が現れたことになります。
 この18名のうち10名に、コーヒー200ccを飲んでもらい、残り8名は飲まずに、先ほど同様20分間ずつ、寝て、起きて、また寝るという行動をとってもらいました。そして再度、心電図と血圧の変化を測定しました。

患者さんの8割に効果が表れた
実験の結果コーヒーは立ちくらみを抑制する力があるということが判明しました。コーヒーを飲んだ10名のうち、再び立ちくらみの症状が出たのは、わずか2名にすぎなかったのです。それに対し、コーヒーを飲まなかった8名全員に、めまいや立ちくらみの症状が現れました。
 コーヒーには、鎮静作用、中枢神経を過度に興奮させる作用、心拍機能を高める作用の3つの働きがあります。人によっては、心臓の拍動が高まることにより、心臓の悪いのではないかと心配する方もいるかもしれませんが。しかし、ご安心ください。コーヒー飲用と心臓疾患とは無関係であるという結論が、すでに国内外多くの研究によって出ています。
 立ちくらみは病院にいくほどでないものの、決して心地よいもの出はありません。立ちくらみの頻度を減らしたい、そんなときには何よりもコーヒーブレイク力強い味方となってくれることでしょう。
<社団法人全日本コーヒー協会資料参照>

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